F

O

L

L

O

W

 

U

S

W

e

l

c

o

m

e

t

o

T

s

u

n

a

k

e

n

!

W

e

b

s

i

t

e

ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】「お宝バイト」よりも大切なモノ

今回はツナグ働き方研究所所長の平賀より、アルバイト求人サイトと求人内容から得られた興味深い結果についてお伝えします。
■映画のアフレコのバイト!

「亜人」―――。ご存知ですか。


不死の生物『亜人』をめぐるスリリングなSF・アクション漫画です。「good!アフタヌーン(講談社)」で2012年から連載がはじまり、最近では映画化・テレビアニメ化されどんどん話題急上昇。かくいう自分も金曜深夜のテレビアニメで最近知ったクチなんですが、あっという間にハマりました。そんな「亜人」の映画第2弾が公開されています。

もし、そんな話題のアニメ映画のアフレコのアルバイトがあると言ったら、、、

即座に手を挙げる人も多いんじゃないでしょうか。実はアルバイト求人サイト各社において、こんなレアなお宝アルバイトを企画して若者をひきつけようとする動きが広がっていまして。映画のアフレコだけでなく、人気アニメのグッズを作ったり、芸能人に1日密着したり、なかなか経験できないようなアルバイトが紹介されています。仕事探しにおいてもネットメディアが主流になってきた昨今、このようにSNSでの二次拡散を狙った話題作りのマーケティングはセオリーっちゃセオリーなんでしょう。また、つい最近も、厚労省の調べで「36.2%の高校生バイトが過剰にシフトに入れられたことが明らかになった」という報道があったように、過酷な「ブラックバイト」の影響で、アルバイトに対して慎重になる求職者も増えてきているのも事実。このようなお宝バイト企画は「ウルトラホワイトバイト」として、ひょっとしたらバイトのイメージ回復に一役買ってくれるかもしれません。


■モデル×東京×バイトで検索すると

とはいえ、そのような企画モノのバイトはレア中のレアで、例えば「芸能人1日密着で10万円」とかって、もはやバイトの範疇ともいいにくい案件だったりします。では求職者が本当に求めるレベルでのキラキラバイトって、実際のところ求人サイトでちゃんと見つかるんでしょうか。そこで若い女性などに人気がありそうな「モデル×東京×バイト」というキーワードで、大手求人サイトを一通り検索してみました。やっぱり表示された募集件数は、一般的なバイトに比べやはり圧倒的に少ないです。その中で目についた募集を紹介します。


< いちおうモデル系 >

●「撮影会モデル」「フィッティングモデル」→これは王道の範疇でしょうか。

●「アイドル、芸能、パーツモデル、仮歌」→芸能事務所からの幕の内募集。いまどきアイドルって求人サイトで募集されてるんですねぇ。


< ちょっとカスってます系 >

●モデル,イベントコンパニオン,サンプリング・ティッシュ・ビラ配り→モデルさんとティッシュ配りがひと括りって、、ちょっと切ないですよね。

●「単発の撮影エキストラ」「テレビ番組観覧スタッフ」→こちらも芸能関連。広義で捉えると華やかな世界ってことでピックアップされてるのでしょうか。

●「モデル・タレントの送迎ドライバー」→有名人に会えるというインセンティブはあるから、楽しい仕事であるかもしれませんが、自分がモデルになりたかったのに、これはもうモデルは自分じゃなく他人になってます。苦笑。


< そっちのモデルですか系 >

●「安心&安定の〇〇不動産!キレイなモデルルームの受付!」→企業受付嬢の募集

●「スマホが大好きな方歓迎!最新モデルに詳しくなれる!」→携帯電話販売の募集

「モデル」というワードだけで自動的に引っ掛けてしまったがゆえの案件の数々は、求職者サイドからみて正直残念賞。ネットにはありがちなワード引っ掛けですけどねぇ。


■本当の求職者目線とは、、、

そもそもアルバイトシーンにおいては、「どうしてもココじゃなきゃ」的ピンポイントニーズよりも、ある程度の幅で受け入れることが多く、むしろ予期せぬハプニングマッチングも少なくありません。この分でいくと検索ワードに対して、ドンピシャな情報だけでなく、ある程度拡大解釈された多くの募集情報が提示されるほうがいいのかもしれません。

とはいえ、あまりに的外れな案件が表示されると、そしてそれが複数、多数になるほどそのサイトへの信頼感は激減します。やっぱ「モデルルーム」「スマホ最新モデル」では、苦笑しながら離脱していくユーザー続出じゃないですかね。

ネットのセオリーありきで開発・企画・集客を進めることが当たり前になってくるからこそ、一方では改めて求職者に対する真摯な求人メディアつくりの姿勢が大切なのではないかと。そういった積み上げが結局、求職者の支持を得るのだと思うのですが。今回はやや辛口です。数年前まで求人メディア編集長をやっていたもので、つい。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。