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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】
アルバイト採用率をあげるコミュニケーションの工夫

今回はツナグ働き方研究所所長の平賀より、 3月16日に出揃った各社のベースアップ(ベア)から読み解く採用率の上げ方についてのお話です。
■時給はどこまで上がるのか

春闘の季節です。

この3月16日、2016年春闘において、主要企業から3年連続で賃金を底上げするベースアップ(ベア)に踏み切るとの回答が出揃いました。とはいえ引き上げ幅は 前年割れが続出し、あのトヨタ自動車でさえ1500円の回答をしたものの、前年より2500円少ない水準となっています。政権が企業に賃上げを促す 「官製春闘」は2014年以降3巡目となりますが、円高や世界経済の減速が企業の 体力をそいでおり、賃上げをテコに消費拡大を目指すアベノミクスには 逆風となりそうです。


一方、非正規社員の賃金は逆に、人手不足感解消を追い風に引き上げられる 動きが出てきています。総合スーパー「イオン」を展開するイオンリテールは、非正規社員約6万6000人の平均時給を引き上げる方向で、流通大手の イオンによる賃上げは人手確保を目指す他の小売業にも影響しそうです。また外食業界でも、牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングスが、一部停止していた深夜営業の拡大を目指し、約10万人のパートやアルバイトの時給を平均2%引き上げると発表しました。


■採用率をあげるコミュニケーションの工夫

しかしながら、今回の春闘だけでなく、パート・アルバイト、あるいは派遣社員の 時給の上昇はどこまで続くのでしょうか。リクルートジョブズの時給調査によると、三大都市圏の2月度平均時給は前年同月より21円増加の979円で、なんと32カ月連続 で前年同月比を上回っているとのことです。


彼らの待遇が改善されていくこと自体は歓迎すべきことなのですが、天井のない賃金上昇は店舗や企業の経営に負担となり、結果的にいびつでブラックな労働状況を招きかねません。時給を引き上げることにも どこかで限界が来るということは、採用成功、人手不足解消に向けた何か他の工夫が必要であることを意味します。そこで、採用プロセスの中で有効だと思われるちょっとしたコミュニケーションの工夫をご紹介しましょう。


「更衣室って男女別々ですか?」

これはあるLGBT(性的少数者)の方からの問合せでした。

ツナグ・ソリューションズが営むアルバイトの応募受付コールセンターにかかってくる電話の中には、このように「応募する」という意思表示前の「問合せ」も存在します。年齢制限撤廃もあって募集広告には年齢の記載がなくなっていますが、自分の年齢で採用してもらえるのか不安に思うシニアの方からの問合せもあります。勤務時間応相談と記載されていても、育児で短時間しか働けないママからすると本当に相談にのってもらえるのか不安に感じがちです。自分のコンディションに自信のない求職者ほど、応募する前に確認しておきたいことが多くなるのです。


そして昨今のダイバーシティな時代においては、こういった問合せが増えることが予想されます。こういった応募未満の問合せが、少し背中を押してあげるような会話によって、れっきとした1件の応募に変わる可能性は、経験上非常に高いといえます。問合せを応募に変える錬金術というと大袈裟ですが、このようなホスピタリティは採用率を向上させる工夫の一例なのです。


■即決は働くモチベーションをあげる

ツナグ働き方研究所が行った「採用プロセス行動調査」では、面接後の合否連絡までの猶予期間は、「面接後2~3日以内」までで8割を超える結果でした。その中でやや意外だったのが「面接中にその場で」の合否連絡を望む声が 16.2%も存在したことです。


実は、面接時の動機づけポイントを聞いた質問においても、「面接の場で採用と伝えられる」と働く気持ちが強くなるとの回答が72.7%もありました。面接中のその場で採用を通知することは、単に採用辞退を抑止するための ディフェンシブなコミュニケーションではなく、その職場で働くモチベーションを 向上させてくれる効能を持つオフェンシブなコミュニケーションということです。もし即決できる状況なら、間違いなく面接の場で採用を伝えたほうがお得です。


このようなスピーディなジャッジも採用率を向上させる工夫の一例。 採用活動のヒントとしてご活用ください。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。