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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】
今、まさに面接のジョーシキが変わる!?

就活にも激震が走る

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、たくさんの人が集うイベントを中止する動きが相次いでいます。

政府も26日、新型コロナウイルスの対策本部を開き、大規模なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間程度、中止か延期、または規模を縮小するよう要請するオフィシャル見解を示しました。

呼応するように、大物ミュージシャンのコンサート中止の報が飛び交う異常事態です。


そんな中、これからピークを迎えていく就活にも大きな影響が出ています。

例年2月後半から3月にかけては、新卒向けの大規模な合同企業説明会が開催され就活が本格化するシーズン。 これらの就活イベントだけでなく、企業が個別に主催する会社説明会の中止も続々と決定されています。


しかしながら企業説明会より影響が大きいのは、むしろ選考につながる採用面接のほうでしょう。

感染拡大のリスクが高い行為として、「対面での人と人との距離が近い接触(手を伸ばしたら届く距離)」「会話などが一定時間以上続き、多くの人と交わされる環境」が挙げられていますから、「対面での採用面接」はかなり危険度が高いシチュエーションと言わざるをえません。


WEB面接は救世主となるか

そういった状況下で、急速に企業の間で広まっているのがWEB面接です。

実は、こうしたオンラインを駆使した動画面接サービスは数年前からありました。

人材サービス大手のマイナビが実施した調査によると、WEB面接を経験した就活生は、2019年卒では11.5%、2020年卒では20.2%。この1年で倍増するくらい注目は高まっていました。

日程が合わなかったり、地方在住で面接に来るのが大変だったり、 “今まで会えなかった就活生”とオンラインでなら出会えるというメリットから、徐々に広まっていたのです。


とはいえ、そうした側面がありつつも一気にブレイクしなかったのは、非対面に対する懸念が拭いされなかったからです。

我々、ツナグ働き方研究所の取材でも「やっぱり実際に会ってみないと人物の見極めができないのでは?」という採用担当者が多く存在しました。

WEB面接の利便性は理解できるが、候補者を見極めるには対面での面接に劣後する。こうしたイメージが、企業人事の間ではまだ支配的なようです。


実はWEBの方が素が出せる

一方で、WEB面接を経験したある学生A君によると「リアルな面接の場だとガチガチに緊張してしまうけど、オンラインの動画だとあまり緊張せずにすむ。ちゃんと自分を出せて納得のいく面接ができました」とのこと。

そもそも今の就活生はYouTubeなど動画サイトを中心に情報収集や発信をしている世代です。

リアルコミュニケーションに委縮しがちな彼らにとって、WEB面接のほうが、自然体で臨むことができ、本来の自分をアピールできるというのも一理あります。

緊張のあまり実力が発揮できない学生たちの素がチェックできるのは、企業側にとってもメリットです。


かくいう私も、参加予定だったセミナーがZoomというシステムで開催されることに急遽変更され、先日オンラインでのセミナー受講を初体験しました。

もちろんリアルな場での臨場感には及びませんが、講師や他の受講者とのコミュニケーションは思ったよりスムーズ。

人目を気にせずに済むので、むしろ質問をしやすかったり、A君の気持ちがよく分かりました。


デジタルアレルギーを乗り越えるチャンス

さまざまなテックサービスが登場する中で、いまひとつ広まっていかない最大の要因は、利用する側のデジタルアレルギーだと言われています。

デジタル音痴の私も、先述のセミナーがオンライン開催に変更されると聞いたとき、正直気が進みませんでした。

どうやってシステムにエントリーすればいいのか、音声はどうすれば聞こえるのか、戸惑うことも多くありましたし。しかし今回の経験で、非対面への懸念はかなり払拭され、デジタルへの距離感も一気に縮まりました。


当たり前すぎる事実ですが、やはり体験してみると大きく評価は変わります。

今回の異常事態を受け、消極的な選択としてWEB面接を利用することになった企業も、その体験によって、今後は積極的な選択としての利用に変化していくはずです。

そういった意味において、2020年は「面接の常識が変わった年」と、歴史に刻まれることになるかもしれません。


数日後、自分が講師を務めることになっていた講演が、動画配信によって行われます。また新たな経験となりますが、ポジティブに努めていこうと思います。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。