F

O

L

L

O

W

 

U

S

W

e

l

c

o

m

e

t

o

T

s

u

n

a

k

e

n

!

W

e

b

s

i

t

e

ツナグ働き方研究所

03 COLUMN2020.02.17

  • コラム

    【店長応援企画・店長のミカタ】
    スキマ時間に働ける。短期・単発の求人サービスを展開(前半)
    インディバル岡 誠司さん

    おもてなしの国ニッポン。その世界最高峰のサービス力を支えるのは、間違いなく現場を仕切る店長だ。飲食業界を牽引する主役たちを、どのように支援していくのか。

    人手不足が大きな問題となっているなか、飲食業界でも1DAYワーカーやスポットワーカーを活用しようという機運が高まってきた。今回は短期・単発の仕事マッチングを手掛けるサービスを紹介しよう。このジャンルの草分けともいえる「ショットワークス」の事業責任者にサービスの概要と業界への思いを聞いた。



    1日だけのスポットワーカーが飲食業界でも活躍し始めた理由

    平賀

    ショットワークスのサービスがメジャー化した背景にはどういったことがあると考えますか?




    3年ほど前に、コンビニから需要が拡大していきました。それからショットワークスデリバリーを立ち上げたということが大きかったです。消費税増税も追い風となりました。軽減税率もあり、配達のニーズは今後も増えていくのだろうと。それによって、レギュラースタッフだけでは埋まり切らないシフトを、短期・単発のアルバイターで埋めるという考え方が一般化し、そこで成功体験を積んだ飲食店が、これならホールスタッフでもいけるのではと、広がっていきました。



    平賀

    1日だけのアルバイターとは言え、雇用契約が発生するとなると、労務管理は煩雑になりますね。例えば派遣スタッフの場合は、派遣会社が雇用しているので、派遣先の企業は面倒な契約手続きも給与支払いの経理処理も必要ないですよね。




    ただ、派遣会社も企業からのオーダーに100%応えるのが難しく、さらに同一労働同一賃金制度が今年4月から適用されることもあり、派遣料金は上がり続けています。



    平賀

    なるほど。労務管理をしないですむという観点では、業務委託という形態だとどうなんでしょう。




    そこなんです。業務委託というのは、原則的には仕事を受注した企業からの「指揮命令を受けない」ということがあるので難しいんです。例えば飲食店で「これ運んで」というのも指揮命令。業務委託は「ジョッキを下げる」という業務を請け負って、あくまで自分の判断で下げにいくことしかできないので。



    平賀

    やはり1DAYでもアルバイト契約を結んで働いてもらうことになりますね。


    「キャベツの千切りをする」というシンプルな業務の切り分け方

    平賀

    短期・単発の雇用契約を結ぶのと、通常のアルバイト雇用で、都合のいい日だけシフトに入るのとでは何が大きく違うのでしょう。




    一番大きいのは、やはり「即日払い」ということです。一般的なアルバイトだと、どうしても月末締めの翌月払いというように、支払いまでにタイムラグが発生します。



    平賀

    「日雇いバイト」は昔も人気のある働き方でした。




    若い方の価値観も「好きな時間に働きたい」「拘束されたくない」という欲求が強くなっていると感じます。1DAYワーカーの中には、通常のアルバイトをしていた時に「今週もっと入って」「休むなら代わりを探して欲しい」とお願いされることがプレッシャーだったという方も少なくありません。



    平賀

    飲食業界やコンビニでも単発での働き方がメジャー化する中で、そこで求められるスキルや経験値というのは、どうなんでしょうか。




    実はそこがいちばんのポイントかなと思っていて。戦力にならなければ意味がないわけです。「何ができれば戦力となるか」、逆に「店舗のスタッフしかできないことは何か」を我々サービス側、店舗側で協力して明確にしていく必要があります。「過去にうちで働いた経験がある人のみ」をご要望されることもありますが、それでは、いつまでも戦力になり得る集団のキャパが広がらないことになります。



    平賀

    これからさらに人手不足が加速すれば、そうも言ってられないかもしれません。あと、この日にどうしても人が足りないという切羽詰まった状況の時に、本当にその人が来てくれるのかどうか、店長やオーナーは非常に心配だと思うんです。




    はい。なので我々は2つの約束を掲げています。まず、1募集に関して必ず1以上の応募を返すということ。もうひとつは採用した人の無断欠勤を3%未満に抑えるということです。そのために、一度でも無断欠勤をした求職者には退場、つまり利用停止です。さらに、無断ではなくても、45日以内に3回欠勤をした人も同様で、それを徹底しています。



    平賀

    なるほど。あと、どんな業務を日雇いスタッフに切り分けていくのかという見極めも重要だと思うのですが、飲食店でのうまい活用事例などはありますか。




    そうですね。ある居酒屋さんでは「キャベツの千切り」のみを日雇いスタッフにやってもらってます。営業前の数時間、その日に必要になる量の千切りをやっておいてもらう。お店の営業をしながら社員やスタッフがその仕事をするとなると、どうしても1人分の労働力を取られてしまうので非効率なんです。



    平賀

    なるほど。それなら特別な経験やスキルは必要ない。行って、やり方の指示を受けて、ひたすら切る、ということで成立しますね。そうか、タスク分解を、さらにマイクロに分解してみるってことですね。



    ◆プロフィール

    岡 誠司(おか せいじ)

    株式会社インディバル
    ショットサービス推進本部 本部長

    ◆本件に関するお問い合わせ先

    ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
    担当 :和田
     ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。