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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】シン・ゴジラに学ぶ求人広告の在り方

今回は求人広告の在り方を、「シン・ゴジラ」好調理由から検証。ツナグ働き方研究所所長の平賀による気付きを、実際の求人広告事例と共にお送りいたします。
■好調!シン・ゴジラの理由!

映画「シン・ゴジラ」が好調です。


日本のゴジラシリーズの第29作目で、総監督・脚本にはエヴァンゲリオンシリーズの庵野秀明氏を起用。『ゴジラ FINAL WARS』以来約12年ぶりのこの「ゴジラ」が絶大なる支持を得たのはなぜでしょうか。その理由のひとつは、庵野氏がつくり出す圧倒的な迫力だと言われています。まずは、ゴジラそのものが大迫力。巨大な尻尾が特徴的なフォルムは、日本のゴジラでは初となるフルCGで制作され、ゴジラの動きには狂言師の野村萬斎さんを起用。大迫力の動きを創り出しています。

次に、そのゴジラに対する官邸の対応が大迫力。庵野氏は脚本執筆段階から防衛省・自衛隊に協力を依頼。劇中ではゴジラが「巨大不明生物」と呼ばれていますが、これはミーティングに出席した官僚がゴジラを そのように表現したのに由来しているとのこと。首相官邸や自衛隊基地をロケハンし、俳優の役作りについては、ミーティングの際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせたうえで、「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」政治家や官僚のイメージを作るようにしたといいます。


■神は細部に宿る

庵野氏は、作品に迫力とリアリティを与えるために、あらゆる細部にこだわった作り込みを行なっています。まさに、神は細部に宿る。29作にも及ぶゴジラシリーズの中でも異彩を放つオンリーワンのクオリティを実現しているのは、このこだわりにあるのだと思います。その時に、ふと思ったのが求人広告の在り方についてです。いろいろな求人媒体を見るたびに、残念に思うことがあるのは、わたしだけでしょうか。


[職種:鮮魚]

もちろん魚の着ぐるみのバイトなどではなく、あるスーパーの鮮魚売り場の求人広告です。他の情報と掛け合わせれば何の仕事かは分からなくはないですが、一瞬「?」じゃないですか。


[勤務地:富山 / 事業所:仙台 / 応募先:03…]

あるコンビニFC店の募集です。身近なバイト先であることで、選ばれることの多いコンビニ店舗。この店舗の近所に住む求職者にとって、仙台や03番号は非常に遠く感じます。それ以前にこれ、怪しい会社にも見えてしまいます。たとえば応募先を0120のフリーダイヤルに変える一工夫だけでも、ちょっと違ってくるのではないでしょうか。


■アットホーム厳禁!

このように、求職者目線に立つことができていない不親切な表現であるがゆえ、応募を躊躇してしまうというケースは少なくありません。 もったいないと思いませんか。「採用担当」を「担当:平賀(ひらが)」と表記すると、誰宛か分かって安心感が増します。応募受付の時間まで明記すると、いつ電話すれば良いか分かって連絡しやすくなります。またありがちなのがアットホームという表現。非常に多くの求人広告に使われていて頻繁に目にしますが、求職者からみた時、知りたいのは、なにがどうアットホームかという情報です。「アットホームな職場です!」ではなく「お店のみんな25人で歓迎会を用意してあなたが来るのを待ってまーす!」と表現されていて、はじめてアットホーム感が伝わるのではないでしょうか。


シン・ゴジラは、この細部に踏み込んだ作りまで追求しているからこそリアルなのです。


全国求人情報協会によると、7月の求人メディア全体の広告掲載件数は1,197,180件。この一件一件の求人広告が、求職者に届くことを意識したこだわりによって作り込みがなされ、オンリーワンの募集に昇華することを願います。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。