【応募殺到「神採用」の10ヵ条】 -その5- 学生は後輩紹介ルートをつくれ!

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働きたい人1人あたりに、仕事がいくつあるのかを示す有効求人倍率…。
採用の難易度を示すこの数値は、今や1・6倍を突破。バブル期を超える空前の人手不足時代が到来しています。
とはいえ、意外なことに、このような完全な売り手市場においても、お金をかけずにアルバイト採用を成功させている職場はけっこう存在します。
そこで今回は、当たり前すぎて力を入れていなかった「灯台下暗し」的な方法から、「え? そんな方法で採用できるんだ!」という変化球的なノウハウまで、アルバイト採用の勝ち組が実践している手法を紹介していきましょう。
必要なのは、お金ではなくアイデアでした。

元リクルートで求人媒体の統括編集長を経験し、さらにはツナグ働き方研究所において求職者調査や各社への取材を通して蓄積した知見をもとに、実例を交えてシリーズ全10回に分けてそんな「神採用」とも言えるアルバイト採用手法をご紹介します。

そのほかの神ワザはこちら

-その1- 貼り紙を工夫せよ!
-その2- 募集の熱意をポストに届けよ!
-その3- 辞退者へも再度アタックせよ!
-その4- お客様をスカウトせよ!
-その5- 学生は後輩紹介ルートをつくれ!
-その6- 下見に備え職場を磨け!
-その7- 職場力で親心を掴め!
-その8- ツイッタで#募集とハッシュタグ付けよ!
-その9- インスタで採用を「映え」させよ!
-その10- 辞めても帰ってこいよ制度をつくれ!

卒業時に、自動的に後釜を連れてきてもらう!

私が住んでいるエリアには複数の大学キャンパスがあるため、近隣の店舗では大学生のアルバイトが数多く働いています。

私は仕事柄、アルバイトスタッフに、学生かフリーターかを聞く習性が身についてしまっているのですが、商店街にあるいきつけの居酒屋では、N大学の陸上部員が、駅前の中華料理店では、S大学のテニスサークル部員がアルバイトをしています。
私は彼らと話をするうち1つの共通点に気がつきました。

それは、彼ら全員が部活やサークルの先輩の卒業時に紹介されて、そのお店でアルバイトをはじめていたことです。
大学生アルバイトが卒業するときに『自動的に後釜を連れてきてくれる』というのは、理想的な採用手法ですよね。このルートで採用することができれば、大学がなくならないかぎり、採用コストがゼロですみます。しかも、バトンを渡す後輩を先輩自身が選ぶので、外れ人材をつかまされるリスクが低くなります。

思い起こせば、私自身もそうでした。私は大学時代を京都で過ごしたのですが、よく先輩からアルバイトを紹介されていました。しかも半強制的な感じで……。京都という街は大学の数が多いうえ、山に囲まれた閉鎖的な地形であることも手伝い、当時はアルバイトの調達を身内で完結できてしまうエリアでした。

私が今住んでいるエリアにしても、京都にしても、大学キャンパスが集積しているという点で共通しています。こういった条件が整っていることが、大学生アルバイトのルート採用につながりやすいのはいうまでもありません。

とはいえ、それ以外のエリアのお店もあきらめる必要はありません。近隣に大学キャンパスがあるロケーションでなくても、歴代、一子相伝の大学生バイトルートが確立されている職場はいたるところに存在します。
立地ではなく、学生が後輩を紹介したくなる気持ちこそが重要なのです。そのエッセンスをすくいとることができれば、夢の大学生ルート採用が実現できるのです。

では、そのエッセンスとは何か。
それは、大学生が働きやすい、あるいは働きたくなる職場環境づくりに尽きます。大学生が働きやすい職場環境づくりで最も重要なのが「シフトの柔軟性」です。

授業や部活の合間を縫ってシフトに入る大学生にとって、時間の柔軟性は必須でしょう。そのためにも、できるだけ多くの学生を確保しておくことをおすすめします。当たり前ですが、頭数が多いほどシフトに穴があかないからです。また、学生同士が、シフトを埋め合うことを推奨する空気感をつくってあげることも効果的でしょう。
そして、意外と効き目があるのが「まかないの充実」です。
これは、飲食店にしかできませんが、お金に余裕がなく食べ盛りの世代にとって、「まかない」はアルバイトをするうえでけっこう重要な要素。

まかないについては、ほかの回で詳述しますが、某どんぶりチェーンでは、750円の豪華天丼を200円で食べることができますし、某餃子チェーンでは、4時間以上のシフトに入ると、好きなメニューを無料で食べられるルールがあります。これは、体育会系の学生などを確保するのに、うってつけの制度といえます。

【神事例5】ある焼鳥店が毎年行う、大学生の「芋づる採用」

ある焼鳥店の店長は、この大学生ルートを「芋づる採用」と呼んで積極的に活用しています。このお店は、20席くらいの、いわゆる『小箱』といわれる規模です。
店長にスタッフの構成を聞いたところ、厨房を含め社員が2人。レギュラーで入っているフリーターが2人。この4人が中核メンバーとして、お店の運営を担っているそうです。しかし実際の店舗オペレーションの主役は大学生アルバイト。15名ほどの大学生がいて、彼らがシフトを組んで働いているとのことでした。
店長は、「大学生のバイトくんたちが卒業するときに、必ず後輩を連れてきてくれるんです。彼らとは、マメに飲みに連れていったりして仲良くしています。関係性がないとさすがに紹介してもらえないでしょ。紹介したいなって思う環境をつくるのに必死です(笑)」と、話してくれました。

苦心はしていますが、おかげでここ数年アルバイト募集の求人広告を出したことがないとのこと。このお店は、東京の都心にあるのですが、近くに大学があるわけではありません。店長の思惑と努力が、「芋づる採用」を完成させたのです。

今回ご紹介した「神ワザ」を含むノウハウをご紹介

現場ですぐにでもできる「神ワザ」を30個にまとめました。
『パート・アルバイトの応募が殺到! 神採用メソッド』(かんき出版)

第1章 求人誌に広告を出さなくても応募は来る! 採用費ゼロを実現する驚きの手法
第2章 求人広告にひと手間かければ、時給を上げなくても採用できる!
第3章 ドタキャンがなくなる! 採用につながる! 面接時に役立つ魔法のテクニック
第4章 定着してこそ「神採用」のゴール! アルバイトが辞めなくなるちょっとしたコツ
特別付録1 誰でもわかる「HRテック」講座
特別付録2 ダウンロードして使える!「採用お助けツール」集

※Amazonで販売中!
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ツナグ働き方研究所サイトで第1章だけ特別公開中!そのほかの神ワザはこちら

-その1- 貼り紙を工夫せよ!
-その2- 募集の熱意をポストに届けよ!
-その3- 辞退者へも再度アタックせよ!
-その4- お客様をスカウトせよ!
-その5- 学生は後輩紹介ルートをつくれ!
-その6- 下見に備え職場を磨け!
-その7- 職場力で親心を掴め!
-その8- ツイッタで#募集とハッシュタグ付けよ!
-その9- インスタで採用を「映え」させよ!
-その10- 辞めても帰ってこいよ制度をつくれ!

本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)担当 牧戸(まきと)
Tel:03-3501-0279
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プロフィール

平賀充記(ひらがあつのり)

ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。
平賀充記メディア出演・講演情報