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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】コロナ禍の大副業時代

リモートワークのスキマ時間に

コロナの影響もあって、在宅勤務をはじめとしたリモートワークが広がり、オフィスに縛られない働き方が前提となる時代が一気にやってきました。「仕事をする場所」(=かつての職場)と「休む場所」(=かつての自宅)の区別が曖昧になったことが、仕事合間の「スキマ時間」への意識を高め、その時間で何かをしたいという思いが強まってきました。これが空前の副業熱につながっていきました。


そもそも副業とは、本業を持つ人が手段を問わず本業とは別の副収入を得ることを指します。そういう意味では、メルカリで稼ぐにしても家事代行で稼ぐにしても副業になりえます。しかしながら、やはりもっともポピュラーなジャンルといえば「クラウドソーシング」でしょう。記事の執筆・ブログ記事のリライト(書き直し作業)・単純なデータ入力作業・テープ起こし・アンケートモニターなどなど、空いた時間にパパっと作業できるものが数多く募集されています。

コロナ禍に端を発したリモートワーク中の副業としては、本業の仕事の合間に出来たスキマ時間を使ってできるものを選ぶことが前提となるので、こうしたマイクロタスクといった部類の仕事は極めて相性がよいと思われます。


ヤフーが副業人材獲得に乗り出した

在宅で空いた時間を利用したい。コロナによる収入減を補いたい。こういた目的から副業を始める人が多い中、自らの経験や知見をシェアすることで副業先の成長を支援し得られる実績を作りたい、あるいは本業との相乗効果によって自身の経験値を高めたい、といった「キャリア志向」から副業に一歩を踏み出す派も少なからずいるようです。


そうした“意識高い系副業”を志す人材を獲得しようという動きもあります。IT大手のヤフーが、他社の正社員ながら副業で働く人材の活用に乗り出すとの報道が最近ありました。戦略人材として副業者を大規模に活用する取り組みは、いままでの日本企業にはあまり見ない光景でした。主力のネット通販やメディア事業を含め、戦略立案を担う人材を募集。9月末までに100人強と業務委託契約を結ぶとのこと。デジタル分野での競争が激しくなるなか、多様な人材を集めて技術革新につなげるのが狙いのようです。


自分の時間を切り売りする

高付加価値型の副業といったジャンルが確立されつつある一方で、とにかく自分の時間をお金に変えようというトレンドもあります。

その代表格がウーバーイーツでしょう。際立ったスキルが必要なく、他の領域に比べてハードルが低い副業といえます。資格や履歴書も必要なく面接さえありません。こうしたお手軽感も手伝ってか登録者が劇的に増加。緊急事態宣言下の外出自粛期に宅配需要が拡大する中で、トレードマークのあの四角いバッグが、本来4千円のところ一時期ヤフオクで2万円で取引きされるくらいの人気ぶりでした。


「わたしの30分、売りはじめます」。こんなキャッチコピーで自分の時間を切り売りできる副業サービスもあります。タイムチケットというサービスがそれで、まさに30分単位で自分のスキルをチケットにして販売できます。登録者数はなんと10万人以上。中には「バク転教えます」といったユニークなチケットを売っている人もいますが、多く見られるのが「どんなことでも相談乗ります」「一緒にランチ行きます」「1人で行きづらいイベント行きます」といったチケット。一緒に過ごすことだけでも副業になるとは、ある意味で斬新です。


本業との折り合いが肝心

クラウドソーシングでのデジタル内職系副業。自分のスキルを活かした付加価値副業。とにかく自分の時間を切り売る副業。本業とは別の副収入を得る「副業市場」は、その選択肢を増やしながら急拡大しています。


そんな中で、副業が健全に定着するために最も重要な論点は、やはり本業とのバランスでしょう。もっと言うと、副業がうまく機能するのは本業次第だということです。本業での仕事における責任と権限を明確にしておくことで、社員の副業許可範囲が定めやすくなります。マネジメント側と副業をしたい社員の双方が、本業での仕事の在り方を再定義し、副業についても開示しつつ握る。大副業時代のニューノーマルは、こういう動きから始まっていくのではないでしょうか。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。