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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】J.Y.Park氏の金言に学ぼう

「Nizi Project」って観てましたか

2020年10月下旬。もはや社会現象と化した「鬼滅の刃」フィーバーに沸く日本列島ですが、注目を集めているエンタメコンテンツは実は他にもあります。

オーディション番組「Nizi Project」(ニジプロ)から結成された日本人9名のガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が、満を持してデビューするのです。なんとプレデビュー曲がストリーミング再生で1億回再生を突破するという破格の人気ぶり。

みなさんは、このオーディション番組を観ていましたか。

私は、スルーしておりました。しかし、あることがきっかけで興味をそそられるようになりました。その興味とは、ニジプロのメンバーではなく、彼女たちを指導するJ.Y .Park氏に対して。一見すると強面な風貌(ゴリラに似ていることから、ファンに餅ゴリさんと呼ばれているらしい)を持つ韓国人プロデューサーの発する言葉が、とにかく感動的だと、ニジプロを見ていた人が揃って言うのです。


プロデューサーの金言が刺さりまくり

“にわか”ながら、彼の映像を繰り返し見ているうちに、なぜ彼の言葉がここまで刺さるのか、少し分かったような気がしてきました。彼の言葉には、組織活性に必要とされるコミュニケーションのエッセンスが詰まっているんです。

心理的安全性、エンゲージメント、モチベーション3.0=内発的動機づけーー。職場コミュニケーションにおける最旬キーワードとぴったり合致するのです。要は理にかなっているわけです。


たとえば、「1人ひとりが特別じゃなかったら生まれて来なかったはずです」という言葉。

「皆さんがここで26位になっても、脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションはある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとは全く関係ありません。1人ひとりが特別じゃなかったら生まれて来なかったはずです」と、J.Y.Park氏は、合宿で語りかけます。

たとえ脱落しても、自分の存在そのものを否定されるのではない。だからこそ思い切ってパフォーマンスできる。これって自分をさらけだせる=心理的安全性の提供そのものです。


フィードバックの神

また内面からやる気が湧き出る内発的動機づけは、個人のパフォーマンスを引き出すうえで極めて重要なキーワードであるとされています。この内発的動機づけには、?適切な目標設定?自律性?フィードバックが有効とされています。とりわけ重要なのが、相手を傷つけず、しっかり伝わるように指摘するフィードバックの技術です。


このフィードバックにおいてもJ.Y.Park氏は神レベル。1人1人に対して、問いかけ、本人の口で語らせ、いいところがあったらしっかり褒め、改善すべきところがあったら、事実を穏やかに述べ、行動を是正させます。頭ごなしに怒ったりもしないし、わざと厳しい言葉をかけることもありません。


あるケースを紹介しましょう。

個人のテストで体力が最後まで続かなかったメンバーがいた時のこと。

彼は、「素質と成長の可能性を見たら13人の中で最高です」と評価したうえで、温かくも厳しい言葉を投げかけます。

「才能がある人が夢を叶えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って、毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます」

同じ指摘も、相手の自尊心を傷つけないで、より効果がある話し方をするかどうかで伝わり方に雲泥の差がでるのは言うまでもありません。言葉の選び方が素晴らしいと思いませんか。まさにフィードバックの神です。


対象がティーンエージャーの女の子だからこそ、あるいは自我が激しく揺らいでしまうオーディションというシチュエーションだからこそ、J.Y.Park氏はここまで丁寧なコミュニケーションを意識していたのかもしれません。しかし理不尽な言動を極力排除し、名プロデューサーであるのもかかわらず“上から感”も一切ない。そのマネジメントには頭が下がります。


ガールズグループ、韓流ブームという、ややもすると世のオジサン達からは縁遠いコンテンツかもしれません。しかしながら世の中で部下を持つ管理職には全員観てほしい。コロナ禍でリモートワークが進み、組織への求心力低下が懸念される今。まさに求められるであろうマネジメントの理想形がそこにはあります。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。