F

O

L

L

O

W

 

U

S

ツナグ働き方研究所

Research Report 調査 / 研究 一覧

単発、短時間、短期間で働くスポットワークの求人倍率は1.79倍
スポットワーカーの平均時給は1,127円、通常のバイト時給より7円高い

スポットワークマーケットデータレポート(2022年4月度版)

多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/ 拠点:東京都千代田区/所長:平賀充記)」は、ここ数年で広がりを見せる「単発、短時間、短期間で働くスポットワーカーの市場」について、定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」を毎月発表していきます。本レポートでは、2022年4月度最新データについて、とりまとめましたのでご報告いたします。


トピックス

1.単発、短時間、短期間で働くスポットワークの2022年4月度求人倍率は1.79倍


2.新規ワーク数は、対前年比で+69.2%。主要職種では倉庫内・軽作業が+122.5%で大きく伸長


3.スポットワーカーの平均時給は1,127円。通常のアルバイト平均時給より7円高い


1.単発、短時間、短期間で働くスポットワークの2022年4月度求人倍率は1.79倍

2022年4月度のスポットワーク求人倍率は1.79倍(前月比0.01ポイント増、前年比0.21ポイント増)。求人数は前月比13.3%減少しているものの、前年比は75.6%増と伸長。


2.新規ワーク数は、対前年比で+69.2%。主要職種では倉庫内・軽作業が+122.5%で大きく伸長

景気の先行指標とも言われる新規ワーク数は73,503件。対前月で+12.8%、対前年で+69.2%となっています。主要職種はコンビニスタッフが33,484件で最も多く、伸び率をみると倉庫内・軽作業が昨年9,011件から(対前年+122.5%)大きな伸びを見せています。


3.スポットワーカーの平均時給は1,127円。通常のアルバイト平均時給より7円高い

2022年4月度のスポットワーク平均時給(首都圏・関西圏・東海圏の3大都市圏)は1,127円。前月から+12円、前年から+61円と上昇しました。通常のアルバイト平均時給1,120円(※リクルート発表「アルバイト・パート募集時平均時給調査」)と比較して7円高く、4か月ぶりにアルバイト平均時給を上回りました。主要職種で比較すると、倉庫内・軽作業ではスポット1,167円、アルバイト1,124円と、スポットワークの時給が高い傾向(比較差+44円)が続いています。


スポットワークマーケットデータレポートとは

〇スポットワークマーケットの定義


スポットワークとは、単発、短時間、短期間で働き「継続した雇用関係」のない働き方を指します。その中でも、雇用契約を結ばない“ギグワーク”と、単期雇用契約を結ぶ“単発バイト”の2種類に分類されます(ギグワークの代表例として、ウーバーイーツ配達員が挙げられます)。こうしたワークスタイルで働く個人、活用する企業の市場がスポットワークマーケットです。


 


〇マーケットの現状


個人)働き方改革による残業規制、コロナ禍による休業や勤務時間減少で、追加就労意欲が増大


企業)生産性向上観点から、ムダやムラのない=必要な時に必要な人数を配置する人件費最適化の高まり


技術)タイムリーかつオンデマンドなマッチを提供するスポットワーク求人事業者の参入


スポットワーカーは、コロナ禍を契機に急増、今後さらに広がりを見せていくことが予見されます。


 


〇定点観測する意義


総務省統計局の「労働力調査」では、2018年からILO基準の「未活用労働指標」を導入しました。例えば、その中にある「追加就労希望就業者」は「広義の失業者」とも言われる労働者です。現状の就労に追加してスポットで働くことは、労働者の収入安定、すなわち広義の失業率の改善につながります。一方、マクロ的に捉えると、潜在的な労働力活用は国力の向上に寄与することになります。こうした社会的意義と接続する観点から、本マーケットを定点観測し、市場規模の動向、有益なトピック、内在する課題などを可視化するデータレポートを発信していきます。


出典

単発バイト求人サイト「ショットワークス」2018年4月~2022年4月データ


総務省統計局「労働力調査( 詳細集計)2022年(令和4年)1~3月期平均」


リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。