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ツナグ働き方研究所

03 COLUMN2017.08.18

  • コラム

    【店長応援企画・店長のミカタ】店長からのキャリア(前編)
    鶴村剛氏×ツナグ働き方研究所 所長 平賀

    おもてなしの国ニッポン。その世界最高峰のサービス力を支えるのは、間違いなく、現場を仕切る店長だ。日本のお家芸ともいえる「飲食業界」を牽引する主役たちが、どのように働き、どのようなキャリアを積んでいくのか。21世紀のニッポンの働き方を考える上で、この命題は、非常に重要なイシューだ。
    そこで今回は、飲食業界の店長を経験した後に異業種に転身し、充実した日々を送る方に話を聞いた。こういったキャリアチェンジの成功事例から、店長という仕事経験のポテンシャルを共有したい。彼が店長経験から何を学び、今、その学びをどう生かしているのかに迫る。
    今回は前編として、介護業界に転身した、日本介護ベンチャーコンサルティンググループ 部長・鶴村剛氏(以下敬称略)に話を伺う。
    未経験からラーメン店、焼き肉店のオープンに携わった

    平賀

    鶴村さんは飲食店でのコンサルティング業などを経て、現在は介護業界で、事業拡大や人材採用、教育・研修などさまざまな事案に携わるお仕事をされていますよね。まず飲食業界へはどのようなきっかけで?



    鶴村

    学生時代にピザチェーン店でデリバリーのバイトを始めたのがきっかけです。そのオーナーが、もう1店舗出すので「社員にならないか?」と声を掛けてくれて、卒業後は社員として働き始めました。



    平賀

    その前は、ご自身ではどんな将来を思い描いていましたか?



    鶴村

    僕は専門学校で経営やマネジメントを学んでいて、その学生時代にアメリカに留学したんです。そこで、アメリカの広大さを肌で感じて、自分も何か成し遂げたい、一旗揚げたいという思いを強くしたんですよね(笑)。その思いに一番近いのが飲食業界で、そこに進めば自分の道は開けていくんじゃないかと。



    平賀

    その後はどのような経験を?



    鶴村

    オーナーが、別業態のお店をオープンさせることにも積極的で、新規でラーメン店をオープンさせたいから、「お前、修行に行ってこい」と(笑)。他店での修行を経て、オリジナルのラーメン店を開店させました。自分で言うのも何ですが、かなりの繁盛店になりまして。3店舗ほど展開した後は、今度は「焼き肉店をやろう」と言われて、これまた僕が修行に行くことになり(笑)。



    平賀

    ラーメン店も焼き肉店も、これまでに経験のない業態で、そこに戸惑いはなかったんですか?



    鶴村

    そうですね。最初は店長として、私一人でモーレツに働く感じなんですが、軌道に乗ったと感じる時というのは、やはりチームプレイというか、他の人がしっかり動いてくれている状態をつくれた時なんです。



    平賀

    うまくいく店舗は必ず、スタッフが効率良く動いていると。



    鶴村

    はい。飲食の場合は接客力というのが非常に重要ですから、それをいいバランスでキープするには、スタッフがいかに離職せずに定着してくれるか──これは介護業界でも同じなんですけど、その部分のケアは必須ですよね。その後外食コンサルの会社に入り、これまでの現場での経験を武器に、さまざまな外食企業の店舗で、研修や事業拡大のお手伝いをしました。計数管理やチームビルディングについてのアドバイスなど、僕自身がよりロジカルに考えるようになったきっかけでもあります。他にもリーダーシップやコミュニケーション、とにかくマネージャーや店長に必要とされることは、全てここで体系的に身に付いたように思います。


    店長経験の全てが生きている介護業界での仕事

    平賀

    そしてその後、介護業界へと転身されたきっかけは?



    鶴村

    その会社にいた方が介護の、主にデイサービスを行う会社の社長になって、声を掛けていただきました。当時すでに100店舗ほどを運営していましたが、その後拡大のお手伝いをさせていただくうちに、700店舗以上にまで成長しました。



    平賀

    すごいですね。介護業界へ移って、初めは事業所拡大のお手伝いをして、現在はより幅広く、介護業界全体を見るようなお仕事をされているんですよね。



    鶴村

    介護事業者向けにアドバイスやコンサルティングを行いながら、紹介業務、研修、また、行政からの受託で、採用に関する定着のお手伝いや、さまざまな課題解決に向けたサポートをさせていただいています。

    業種はまったく違えど、飲食業界で培ったスキルや経験は全て今に生きています。ただ、飲食業界時代のように「もっと売上を伸ばすためには」というような言い方をしてしまうと、介護に携わる方たちからすると違和感を感じてしまうと思うんですよね。やはり「人の役に立ちたい」という強い思いで働いている方が多いですから。とは言え、「お金のことは分からないから」で済ませてしまっては、事業は立ち行かなくなってしまうわけで、その辺りの伝え方は、飲食業界の時よりも慎重になりました。



    平賀

    店長時代の経験が、異業種でさらにブラッシュアップされているということですね。そんな鶴村さんから、現在飲食店の店長をやっていらっしゃる方に向けて、将来のビジョンの描き方とか、アドバイスをいただけたらと思うのですが。



    鶴村

    店長としての経験は、これから築くどんなキャリアの中でも、何一つ無駄になることはないと思いますので、まずはその仕事を全うしていただいて。長期的には、自分がどうなっていたいか、何をしたいかをなるべく早い段階で明確にして、そこに向けての準備を始めるといいと思います。自分自身の強みを整理して、そこに何が足りないか、自分自身に向き合うことも必要ですよね。



    平賀

    どうすれば具体的なイメージが持てると思いますか?



    鶴村

    偉そうなことは言えないんですが、できるだけ他社の方や、まったく違う仕事をしている人と接する機会をつくることも重要だと思います。趣味でも何でもいいんですよ。いろんな会社の方、いろんな職業の方と出会えて、知らなかった話を聞けて、何か考えるきっかけにもなりますから。



    平賀

    視野を広げて、いろいろな世界を知ること。鶴村さんの経歴もまさにその連続だったんですね。



    鶴村

    自分自身が人と話すのが好きだった、というだけかもしれないですけどね(笑)。


    やはり飲食店の店長経験は、あらゆる汎用的スキルが磨かれる究極のジェネラリストキャリアだ。そして、飲食業界以外の人との交流。人と会って話すという好奇心が、異業種への転身に一役買っているのだろう。外に目を向ける余裕なんてないという店長の多忙さも重々承知の上だが、こうした活動が未来の可能性を広げてくれるのだろう。


    ◆本件に関するお問い合わせ先

    ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
    担当 :和田
     ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。