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ツナグ働き方研究所

03 COLUMN2018.01.25

  • コラム

    【Switch】店長になって見える景色が変わりました
    THE SHOP TK・中村晴佳店長

    誰もが最初から全開で生きてきたわけではない。
    むしろ何かのキッカケによって、人生が鮮やかになったというヒトのほうが多数派だろう。
    いわゆるヤル気スイッチ。
    その尊い瞬間には「生きる」と「働く」のヒントが凝縮されている。

    ――今回は新卒で株式会社ワールドストアパートナーズに入社し、現在店長として活躍する中村晴佳さんをゲストに迎え、彼女の「Switch」がはいった瞬間について伺いました。
    店長なんてできないと思ってました

    牧戸

    中村さんは、新卒で入社されたんですよね。どんな大学生だったんですか?



    中村

    専攻は林業で、部活では社交ダンスをやっていました。



    牧戸

    林業とダンスって、すごいギャップですね(笑)。なぜアパレル業界に?



    中村

    あ、バイトは飲食系だったんです。もともと人と関わることや体を動かす接客業が好きで。服も好きだったので、他の業界を少し覗いた後、アパレルに絞って就職活動をしました。



    牧戸

    なるほど。新卒入社当初から店長は目指してたんですか?



    中村

    いえいえ。自分には店長なんてできないとずっと思っていました。店長の仕事って、スタッフから見ていてもすごく大変そうでしたし。だからサポートがすごく重要だと思っていて。副店長だった頃は、店長を助けていきたい!っていう一心で毎日仕事してましたし。



    牧戸

    「できない」というのはなぜ?



    中村

    入社してから出会ってきた店長はみんな男性で。しかも強烈な個性でスタッフを引っ張る「俺についてこい!」みたいなタイプだったんです(笑)。なので店長になるキャラクターっていうのは、こういう人たちなんだと思っていて。



    牧戸

    俺についてこい!が店長のイメージだった?



    中村

    はい。自分とは明らかに違うし(苦笑)。目の前にある仕事をしっかりやることで精一杯でした。そのうち、店のリニューアルと同時に店長枠が空くことになって、上司から「中村に店長を任せたい」って言っていただいて。そこで初めて店長になることを真剣に考えるようになったんです。


    なんでも3年はがんばる、と決めている

    牧戸

    新米店長として苦労したことは?



    中村

    仕事の量も種類も一気に多くなって一人でやり切れないし、苦手な業務もあるし、ミスも色々するし。副店長の頃、大変な店長を手伝って自分なりには負荷を減らしているつもりだったんですけど、店長になると本部の方とやり取りすることが多くなって、会社や利益のこととかも言われるし。そういうバランスを取って店舗を運営しているので、「やっぱりスタッフや副店長には見えていない仕事が多かったんだな」と思いました。



    牧戸

    やはり、やってみると店長の仕事は大変だったんですね。



    中村

    はい。ただ、私は、なんでも「慣れるまで3年は頑張ろう」って決めているんです。最初の3年間はバタバタしながら上司に手伝ってもらったり、他店にいる同期の店長に電話で聞いたりして必死でこなしました。



    牧戸

    なるほど。3年たって「ついてこい!キャラ」に変わったんですか?



    中村

    いえ、全然です(笑)!逆にミスした時とかも、スタッフに慰めてもらったり好きな業務に没頭させてもらったりして、凹んだ気持ちを立て直すんです。



    牧戸

    自分がミスしたことをスタッフに言うんですか?



    中村

    はい。スタッフに言いに行きます。「ミスしました」って(笑)。



    牧戸

    弱みをさらけ出せるというのは逆に「強いな」という感じがします。中村さんは「俺についてこい!」ではなく、周りが助けたくなる店長なんですね。



    中村

    そうなんですかね(笑)。ただ、間違いを自分から申し出ることについては、敢えてやっているところもあります。次に起こさないようにするためには、スタッフにとって「間違えた」と言いやすい環境づくりも大切だと思うんですよね。お客様に迷惑をかけないためにも。


    後ろ向きに辞める子が出ないよう気を配る

    牧戸

    本社の方から、中村さんはスタッフの育成や離職防止に成功されているとお聞きしたんですが、現場で大事にされていることや気を配っていることは?



    中村

    一番大事にしていることは、「元気と笑顔」ですね。何でも笑顔でやろうと思ってるんですけど、特に、新しいスタッフが入ってきた時はひたすら毎日、笑って挨拶して、笑って話しかけて、話しかけることがなくても笑って…。



    牧戸

    とりあえず笑いかけると。「なんでも笑顔でやる」というのは、ずっと心がけていらっしゃることなんですか?



    中村

    はい、いつも。人って、こっちが笑顔でいると話してくれたり、笑顔で返してくれたりするので。新しいスタッフとも、そうやってちょっとずつ関係を作っていきます。



    牧戸

    なるほど。他には?



    中村

    毎回、自分が出勤した時に、スタッフ達の表情を見るようにはしています。ちょっと元気が無かったりする子には自分の方から話しかけて。普段と様子が違う時って、人それぞれ必ず何かあるので。



    牧戸

    そういう方に気づいた時は、時間を取って話したりしますか?



    中村

    します。店長になりたての頃は、スタッフの悩みに気づいてあげられないうちに、突然店に出てこなくなってそのまま辞められちゃう、っていうことが結構あったんです。転職すること自体は全然良いと思うんですけど、「自分はこの仕事に向いてないかも」とか「あの人と上手くいかない」っていう思い込みや後ろ向きな理由で辞めちゃうのは、もったいないと思うんですよね。なので、そうなる前に気づけるようにして、しっかり話します。ただ、話すタイミングとか言い方は人によってツボが違うので、一人ひとりに合わせるようにしますね。



    牧戸

    過去の失敗から得た気づきによって、かえってマネジメントスキルが磨かれた、ということですね。ちなみに新しいスタッフが入った時の教育というのは、やはり中村さんがなさるんでしょうか。



    中村

    いえ、初めの最低限のところは私がやるんですけど、それ以外は副店長や他のスタッフがします。会社に「シスター制度」というのがあって、スタッフの一人ひとりに対して業務を教えたり相談に乗ったりする担当者が決まっているんです。シスターは、自分が担当する新人スタッフと大体一緒のシフトに入ってサポートしていきます。



    牧戸

    先輩からのフォローが制度として保障されているというのは、新人スタッフにとって心強いですね。スタッフの育成というのは店長業務の中でも大きな役割の一つでもあると思いますが、中村さんが一人でなんでもやるというより、ほかのスタッフにも役割を担ってもらっているんですね。


    見える景色が変わりました

    牧戸

    さて最後に本企画の核心となる質問をさせていただきます。これまでを振り返って、このお仕事でご自身の「スイッチが入った瞬間」はいつだったと思われますか?



    中村

    やっぱり店長になった時ですね。見える景色がすごく変わったなと思いました。仕事の範囲が広がったことで自分の視野も広がって、店の外に会社が見えるようになって、それまで興味が無かった経済や経営についても本当に面白く感じるようになって。



    牧戸

    スイッチが入って店長になったのではなく、店長になってスイッチが入ったと?



    中村

    はい。店長になるまでは、もう仕事が大体分かった状態でいるつもりだったんです。でも、そうじゃなかったんだ。まだ私には、これから経験していける仕事がいろいろあるんだ!って感じられたことは、すごく大きかったと思います。



    牧戸

    まさに開花したという感じですね。



    中村

    だから、以前の私みたいに「自分は店長に向いてないんじゃないか」って思っている子を、その子の個性に合うかたちでサポートしてあげられるようになっていきたいな、とは思いますね。



    牧戸

    中村さんの姿に憧れて、店長を志望する女性スタッフもこれから増えてきそうですね!今後のさらなるご活躍を楽しみにしています。今日は貴重なお話をありがとうございました。


    取材を終えて

    所属するブランドは全国に150店舗強におよぶ中、女性店長は今のところ20名ほどなのだとか。その中のひとりとして活躍する中村晴佳さん。店長になって「見える景色が変わった」という中村さん。

    彼女はSwitchが入ってから、「ついてこい!」というタイプの従来型の店長ではなく、彼女ならではのリーダーシップを発揮していくようになります。副店長に新人育成を担ってもらったり、スタッフも売上目標達成を一緒に喜べるような配慮をしたり、うまく他者を巻き込んでいくことでチームを作り上げている中村さん。言葉にはしなくとも、にこやかな彼女の姿を見て、同じ景色を見たいというスタッフも増えていくのではないでしょうか。

    持ち前の元気と笑顔で細やかなコミュニケーションを大切にするという、自分なりの店長スタイルを確立できたのは、Switchが入ったことで彼女の本気が目覚めたからに他なりません。


    ◆本編資料(PDF)もしくは参考サイト(URL)はこちらから

    THE SHOP TK

    株式会社ワールドストアパートナーズ

    ◆本件に関するお問い合わせ先

    ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
    担当 :和田
     ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。