Report

2017.05.22

【2017年アルバイト採用力調査】主婦編 時間・場所を重視 主婦人気バイトはセブン-イレブン!

メイン画像

新緑の5月。実は、この季節は主婦のアルバイト探しが活発になるシーズンです。4月は、言うまでもなく子供の生活が大きく変わる時期。幼稚園に通い始める、あるいはやっと保育園が見つかったということで職場復帰を考える方もいます。また小学校入学によって子供の帰宅時間が変わったり、塾通いで夕方から夜の過ごし方が変わったり、働く時間を変更しなければならない方も少なくありません。そんな子供たちの新生活に対するリズムがつかめてきたこの季節、主婦たちはやっと「自分の仕事」と向き合えるようです。少子高齢化でアルバイト労働市場の主役となった主婦層を獲得する絶好のチャンスだからこそ、彼女たちのアルバイトに対する志向をきちんと理解しておきたいところです。
我々、ツナグ働き方研究所は、「アルバイト採用ブランド調査」を実施。主婦がアルバイトを選択する際に重視する因子を特定し、さらにアルバイト先としてメジャーな40ブランドを対象に、その因子ごとのイメージを数値化することで、アルバイト採用ブランド力を計測しました。単なる「人気ランキング」ではなく「採用ブランド力」をデジタルに可視化した、注目のランキング。学生編に次いで主婦編を発表いたします。

主婦の1位はセブン-イレブン!身近バイトの代名詞「コンビニ」上位独占!

今回の調査における「アルバイト採用ブランド」1位はセブン-イレブン。2位ローソン、3位ファミリーマートと、コンビニエンスストアの3大ブランドがトップ3を独占しました。10位圏合には、100円ショップのザ・ダイソーやセリア、同じく身近なアルバイトブランドのマクドナルドやイオンも名を連ねています。
スターバックスコーヒーや無印良品、東京ディズニーリゾートといったキラキラバイト系もランクインしているものの、やはり勤務時間や勤務場所のハードルが低そうな職場が主婦から求められているということが、改めて浮き彫りになりました。

主婦は、圧倒的に「時間」や「場所」というキーワード重視!

アルバイトを選択する際において重視する因子は、求職者全体では「時間」「給与」「場所」という条件系因子となっています。アルバイトを選ぶうえで条件面がまずベースとなるのは、想像通りの結果ではありますが、主婦は、その条件因子への重要度に特徴があります。

主婦が一番重視しているのは「時間」(22.4%)、次いで「場所」(19.8%)という結果でした。求職者全体と比較すると前者で+2.6ポイント、後者で+2.4ポイント。このふたつの因子がより重要だと捉えられているのです。一方、求職者全体で最も重要とされた「給与」は18.0%で3番目のスコア。求職者全体からも▲3.3ポイントと、重視度が低く出ています。しかも、年齢別でさらに細分化すると、35歳以上の主婦層においてこの傾向はさらに顕著です。この層は子育てに多くの時間を要する主婦が多い層。いわば、子育てを“本業”と見立てると、アルバイトやパートで働くことは、ある意味でダブルワーク先を探しているということと同義とも考えられます。そうすると当然、本業に支障をきたさないことが前提になるわけで、「給与」を諦めても、「時間」や「場所」を優先するのは、自然な流れなのでしょう。

695dbb8ab92dbd8d61276d54d87e8d16b3f1fb48.jpg

コンビニは、ダイバーシティの受け皿として「雇用のインフラ」を担う!

そして、そんな主婦の志向にフィットする業界がコンビニエンスストアなのです。全国に約55,000店舗を展開し、24時間を5~6シフトで回すコンビニエンスストアは、身近な「場所」にあって「時間」の融通が利くという、働くうえでの“垣根”が低いイメージが形成されています。確かに、主婦だけでなくダイバーシティワーカーの受け皿として「雇用のインフラ」を担っている業界であることは間違いありません。

また1位セブン-イレブン、2位ローソン、3位ファミリーマートと並んだコンビニエンスストア3ブランドの総合順位は、「身近」「場所」「時間」といった因子のスコアと正の相関があり、ダイバーシティイメージが採用ブランドに寄与していることがみてとれます。特に「身近」「場所」スコアは、明らかに店舗数の規模に対するイメージ(※)と比例しています。より店舗数を増やしていこうとする各社のスケール戦略は、「地域のインフラ」としての機能だけでなく「雇用のインフラ」へと直結します。そういった意味でも、店舗数はコンビニエンスストア業界のさらなる採用ブランド力を向上させていく重要指標でもあるのです。
※業界再編により店舗数の順位は変動しているが、イメージ形成には時差があるため、過去の店舗数が残存・定着している

1-4-2.jpg

■アルバイト採用ブランドランキングについて

●今回のランキングは、下記のプロセスによって編成されています。
・対象は、アルバイト先として代表的なサービス業40ブランド。
・「アルバイトを探すときの重視項目」を調査したうえで、その「重視項目」を「仲間」「仕事」「身近」「時間」「場所」「給与」「環境」という7つの因子としてグルーピング。
・7因子の重視度に応じて加重値を算出。
・上記40ブランドの7因子ごとの評価をスコア化、加重値を掛け合わせランキング化。
・評価ポイントの合計値が高いブランド=採用ブランド力が高い=人材調達力が高いと認定。
●今回、単なる「人気ランキング」でなく「採用ブランドランキング」というアプローチとしたのは、人材調達力とその要因を可視化することで、人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、採用力向上に向けた何らかの示唆につながらないかという思いからです。
●今後も、求職者や就業中のスタッフへの意識調査等により、「採用力向上」に向けた知見を提供していきます。

■調査概要

調査期間:2017/1/27~2017/2/1
調査対象:アルバイト・パートに直近で接点がある全国の18~69歳までの1,000人

本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)担当 牧戸(まきと)
Tel:03-3501-0279
お問い合せフォームはこちら

プロフィール

平賀充記(ひらがあつのり)

ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。
平賀充記メディア出演・講演情報