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コロナ禍のバイト探しで重視するのは「安全」「近場」「短時間」
【コロナ影響を紐解く調査⑥】2020年アルバイト求職意識1000人調査
1.コロナ禍で最も重視度が高まった項目は「職場の安全」。5割以上が今までより重視する傾向に
2.長時間勤務することでの感染リスクから「働く時間」も重視、短時間志向が高まる
3.通勤での感染リスクという職場外安全の観点から「働く場所」も重視、近場志向が高まる
ツナグ働き方研究所では、求職者がアルバイトを探す際に重視する項目について9つの因子(※1)を設定し、経年でその重視度について調査を実施しています。今年の調査では、重視度が高いトップ3は【場所/通いやすい場所にある】【安全/安心して働けそう】【仕事・現実/自分でも働くことができそう】。アルバイト選択基準のトップ3は昨年と変わらない結果となりました。 この結果からだと、一見、“アルバイトを探す求職者の心理はコロナ禍に影響を受けていない”ように見えます。しかし、上記の9因子について「コロナ禍でアルバイトを探す際に以前より重視するようになったか」と聞いたところ、「以前より重視するようになった」との回答は40.3%に上り、やはりコロナがアルバイトを探す求職者の行動心理に少なからず影響を与えていることが分かります。最も重視度が高まったのは、やはり【安全/安心して働けそう】という項目。51.2%と過半数が「より重視するようになった」と回答したことからも、「働く職場の安全性」に敏感になっていることがうかがえます。
コロナ禍で以前より重視するようになった項目は【安全/安心して働けそう】に次いで、【場所/通いやすい場所にある】46.2%、【環境/職場環境が良さそう】43.6%、【時間/希望の時間で働けそう】42.9 %という結果でした。先述のアルバイト選択重視度経年比較では【時間/希望の時間で働けそう】が4位までランクアップしていて、ふたつの回答結果から「働く時間」にも敏感になっていることが分かります。今回の調査を補完するために実施したグループインタビューにおいても、「長時間のシフトは怖い」「あまり長く働きたくない」という声が多く聞かれました。感染への不安から働きすぎを警戒し「短時間勤務」志向が高まっているようです。
求職者が、職場の消毒、検温、アクリル板設置などといった安全性への配慮がなされている職場を望むのは当然です。また感染不安から「短時間勤務」志向が高まるのも分かります。こうした職場の「内」での感染に対してナーバスになっている一方で、【場所/通いやすい場所にある】への重視度も高まりも顕著です。以前より重視するようになったスコアは、【環境/職場環境が良さそう】【時間/希望の時間で働けそう】よりも上位で、求職者が職場の「外」での感染に対しても、極めてナーバスになっていることが分かります。 インタビューでも「繁華街では働きたくない」「できるだけ電車には乗りたくない」「家の近所で探しています」などの声が多数聞かれました。
今回の調査から、コロナ禍におけるアルバイト探しのキーワードは「安全」「近場」「短時間」であることが分かりました。アルバイトを探す際に重視する項目(9因子)を、「働きがい」「働きやすさ」「働きごこち」と3つに括って概観した場合、ここ数年のトレンドは、空前の人手不足を追い風とした売り手相場から、職場の付加価値ともいえる「働きごこち」を重視する傾向がありました。しかしコロナ禍のいま、職場へ高望みするより、アルバイトするうえでのベーシックな価値である「働きやすさ」を希求する傾向が強まっているようです。
※1 ツナグ働き方研究所が規定するアルバイトを探す際の重視項目=9つの魅力因子
●働きがい系
【仕事/理想】仕事内容に興味がある【成長】自分の成長・キャリアに役立ちそう【給与】給与・待遇が良さそう
●働きやすさ系
【仕事/現実】自分でも働くことができそう【時間】希望の時間で働けそう【場所】通いやすい場所にある
●働きごこち系
【仲間】スタッフと仲良くやっていけそう【環境】職場環境が良さそう【安全】安心して働けそう
調査期間:2020/6/24~7/2
調査対象:業種を問わずパート・アルバイトとして求職経験が2年以内にある求職者または現就業者
全国の16〜69歳の男女
調査方法:インターネットによるアンケート
有効回答:1,000名(男性:500名・女性:500名)
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
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