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単発、短時間、短期間で働くスポットワークの求人倍率は1.44倍
スポットワーカーの平均時給は1,114円、通常のバイト時給より9円安い
多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/ 拠点:東京都千代田区/所長:平賀充記)」は、ここ数年で広がりを見せる「単発、短時間、短期間で働くスポットワーカーの市場」について、定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」を毎月発表していきます。本レポートでは、2022年5月度最新データについて、とりまとめましたのでご報告いたします。
1.単発、短時間、短期間で働くスポットワークの2022年5月度求人倍率は1.44倍
2.新規ワーク数は、対前年比で+89.3%。主要職種では倉庫内・軽作業が+151.9%で大きく伸長
3.スポットワーカーの平均時給は1,114円。通常のアルバイト平均時給より9円安い
2022年5月度のスポットワーク求人倍率は1.44倍(前月比-0.35ポイント、前年比+0.27ポイント)。求人数は21,376件で、前月比-21.6%、前年比+125.9%と前年から大幅に伸長しています。
景気の先行指標とも言われる新規ワーク数は65,808件。対前月で-10.5%、対前年で+89.3%となっています。主要職種はコンビニスタッフが32,615件で最も多く、伸び率をみると倉庫内・軽作業が昨年6,104件から(対前年+151.9%)大きな伸びを見せています。
2022年5月度のスポットワーク平均時給(首都圏・関西圏・東海圏の3大都市圏)は1,114円。前月から-13円、前年から+53円と上昇しました。通常のアルバイト平均時給1,123円(※リクルート発表「アルバイト・パート募集時平均時給調査」)との比較では9円安く、先月と逆転しました。主要職種で比較すると、倉庫内・軽作業ではスポット1,221円、アルバイト1,124円と、スポットワークの時給が高い傾向(比較差+97円)が続いています。
〇スポットワークマーケットの定義
スポットワークとは、単発、短時間、短期間で働き「継続した雇用関係」のない働き方を指します。その中でも、雇用契約を結ばない“ギグワーク”と、単期雇用契約を結ぶ“単発バイト”の2種類に分類されます(ギグワークの代表例として、ウーバーイーツ配達員が挙げられます)。こうしたワークスタイルで働く個人、活用する企業の市場がスポットワークマーケットです。
〇マーケットの現状
個人)働き方改革による残業規制、コロナ禍による休業や勤務時間減少で、追加就労意欲が増大
企業)生産性向上観点から、ムダやムラのない=必要な時に必要な人数を配置する人件費最適化の高まり
技術)タイムリーかつオンデマンドなマッチを提供するスポットワーク求人事業者の参入
スポットワーカーは、コロナ禍を契機に急増、今後さらに広がりを見せていくことが予見されます。
〇定点観測する意義
総務省統計局の「労働力調査」では、2018年からILO基準の「未活用労働指標」を導入しました。例えば、その中にある「追加就労希望就業者」は「広義の失業者」とも言われる労働者です。現状の就労に追加してスポットで働くことは、労働者の収入安定、すなわち広義の失業率の改善につながります。一方、マクロ的に捉えると、潜在的な労働力活用は国力の向上に寄与することになります。こうした社会的意義と接続する観点から、本マーケットを定点観測し、市場規模の動向、有益なトピック、内在する課題などを可視化するデータレポートを発信していきます。
単発バイト求人サイト「ショットワークス」2018年5月~2022年5月データ
総務省統計局「労働力調査( 詳細集計)2022年(令和4年)1~3月期平均」
リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
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