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【2024年7月度】短時間・単発で働くスポットワークの求人倍率は2.88倍
多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所( https://tsuna-ken.com/ 拠点:東京都中央区/所長:大野博司)」は、ここ数年で広がりを見せる「単発、短時間、短期間で働くスポットワーカーの市場」について定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」を毎月発表しています。
本レポートでは、2024年7月度最新データについて、とりまとめましたのでご報告いたします。
1.スポットワークの求人倍率は2.88倍。前年差+1.05ポイントと大幅な伸び
2.新規ワーク数は、前年比+12.0%。主要職種では倉庫内・軽作業が前年比+46.8%と伸長
3.スポットワーカーの平均時給は1,185円。前月差+11円、前年差+22円
2024年7月度のスポットワーク求人倍率は2.88倍で、前月差+0.92ポイント、前年差+1.05ポイントと、前月/前年ともに求人数が増加したことによって求人倍率も大幅に上昇しました。
景気の先行景気の先行指標とも言われる新規ワーク数は100,005件。前年比+12.0%と3か月連続で前年を上回りました。主要職種では倉庫内・軽作業が前年比+46.8%と最も伸びが高くなっています。
2024年7月度のスポットワーク平均時給(首都圏・関西圏・東海圏の3大都市圏)は1,185円。前月差+11円、前年差+22円となりました。通常のアルバイト平均時給1,185円(※リクルート発表「アルバイト・パート募集時平均時給調査」)と、2018年1月より定点観測を始めて以降、初めて同額という結果となりました。
主要3職種で最も賃金差が大きいのは、コンビニスタッフでスポット1,116円、アルバイト1,088円と、スポットワーク時給が28円高くなっています。
〇スポットワークマーケットの定義
スポットワークとは、単発、短時間、短期間で働き「継続した雇用関係」のない働き方を指します。その中でも、雇用契約を結ばない“ギグワーク”と、単期雇用契約を結ぶ“単発バイト”の2種類に分類されます(ギグワークの代表例として、ウーバーイーツ配達員が挙げられます)。こうしたワークスタイルで働く個人、活用する企業の市場がスポットワークマーケットです。
〇マーケットの現状
個人)働き方改革による残業規制、コロナ禍による休業や勤務時間減少で、追加就労意欲が増大
企業)生産性向上観点から、ムダやムラのない=必要な時に必要な人数を配置する人件費最適化の高まり
技術)タイムリーかつオンデマンドなマッチを提供するスポットワーク求人事業者の参入
スポットワーカーは、コロナ禍を契機に急増、今後さらに広がりを見せていくことが予見されます。
〇定点観測する意義
総務省統計局の「労働力調査」では、2018年からILO基準の「未活用労働指標」を導入しました。例えば、その中にある「追加就労希望就業者」は「広義の失業者」とも言われる労働者です。現状の就労に追加してスポットで働くことは、労働者の収入安定、すなわち広義の失業率の改善につながります。一方、マクロ的に捉えると、潜在的な労働力活用は国力の向上に寄与することになります。こうした社会的意義と接続する観点から、本マーケットを定点観測し、市場規模の動向、有益なトピック、内在する課題などを可視化するデータレポートを発信していきます。
単発バイト求人サイト「ショットワークス」2020年7月~2024年7月データ
総務省統計局「労働力調査( 詳細集計)2024年(令和6年)4~6月期平均」
リクルート「アルバイト・パート募集時平均時給調査」
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
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