
【多様な働き方を研究するコラム】
バイト時給1000円時代!時給上げるより、採用力を上げよ!
アルバイト時給が1000円の大台を超えたというニュースが出ました。求人サービス大手のインテリジェンスが19日にまとめた2016年9月の募集時全国平均時給は1003円。2002年の調査開始以来、初めてアルバイト・パートの時給が4桁に乗ったとのこと。前年同月比も2.6%と2013年以降で最大の伸び率。
空前の人手不足に、以下のふたつの要因が付加されることで、さらに時給の上昇圧力が高まったようです。ひとつは、10月の最低賃金引き上げ。上げ幅は全国平均25円と過去最大となり、スーパーなどが9月段階から新しい最低賃金に合わせた時給を導入し、平均時給を押し上げた模様です。
もうひとつが、社会保険の適用拡大。
適用を免れるためにアルバイト・パートひとりあたりの労働時間が短時間化し、人手不足感に拍車をかけているという見方もあるのです。いずれにせよ、企業は人手確保のために「時給アップ」というカードを切り続けざるをえない状況のようです。
しかし、これだけ持続的に時給が上昇していくと、アルバイト・パート人件費が事業や店舗の経営を圧迫するのは自明の理です。この欄でも再三申し上げているように、単なる時給アップだけではない、抜本的な取り組みが必要となります。
それが、採用のノウハウを磨くこと、あるいは離職を抑止する職場作りです。
・スマホ時代に最適な募集手段は?
・応募を確実に採用につなげる応募者対応とは?
・もっとも離脱が多い入社初日の受け入れ方は?
・スタッフが辞めたくならない職場の雰囲気作りとは?
このような工夫に真摯に取り組むことこそ、この人手不足時代に最も重要な人事戦略といえるのではないでしょうか?
さて、そんなバイト時給1000円時代。
我々、ツナグ働き方研究所は「非正規って言うな!」という書籍を上梓させていただきました。FromAやタウンワークなどの求人媒体の編集長を歴任した所長のわたくし平賀が、長年対峙してきたアルバイトマーケットを独自の視点から論じた書でございます。
タイトルは、以前から感じていた「非正規」という言葉の違和感から「非正規って言うな!」という、やや尖った表現になっていますが、内容はまさに、当研究所の調査をもとにしたアルバイトの職場におけるコミュニケーション術やいま必要なアルバイト採用手法について言及したノウハウ本でもあります。ぜひ、ご一読いただき人手不足解消の参考としていただければ!
「非正規って言うな!」
ブラックバイトからダイバーシティワーカーまで「多様な働き方」を論じる現代アルバイト学
ツナグ働き方研究所 所長 平賀 充記 著
目次
第1章 「魚の眼」で見た最旬職場学
人気のバイトは?イケてる職場とは?
ゆとりからブラックまで!アルバイトの今を考察する
第2章 「虫の眼」で見たアルバイト採用学
人手不足解消は現場の至上命題!
スマホ時代の採用最前線
第3章 鳥の眼から見た未来予想図
そもそもがダイバーシティワーカーの先駆者!
アルバイトから21世紀の働き方を考える
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担当 :和田
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