【採用ツール深読みコラム】1月からスタート!Googleしごと検索Q&A
ツナグ働き方研究所が求人マーケットの流行やこれからの動きについて解説するコーナー。「サイトツッコミニスト」としてマニアックに求人メディア、採用サポートツールの研究を担当しているツナグ・ソリューションズ研究員・神宅謙一郎がお届けします。今回はスタートして1週間。Googleしごと検索に関するQ&Aをご紹介します。
1月23日にスタートした「Googleしごと検索」。検索結果画面に突然現れる『青い小箱のようなコーナー』に驚かれた方も多いのではないでしょうか?
「Googleしごと検索」は、このサービスに対応するように改修したネット求人案件を掲載する求人おまとめサイト、いわばindeedの進化版です。対応する求人媒体、自社求人サイト、SNS求人などを利用すると自動的にここに反映され、Googleが編集した形で提供されます。口コミ、地図情報、関連Web情報などがオールインワンで収集され、他のサイトを開かなくても多くの情報を入手でき、その情報を基に応募を行うことができます。
※詳細は12月28日に掲載した以下のコラムを参照ください。
【採用ツール深読みコラム】求人業界の新たなクロフネ!?Google for jobs(グーグル・フォー・ジョブズ)って何?
https://tsuna-ken.com/column/20181228_1723.html
indeedにも掲載されていないニッチな求人情報が掲載されている反面、スタート直後だからか無料だからか、『不完全』な面も散見されます。例えば、給与や地図が掲載されていない。職種名欄に社名が出てくる。某コンビニはリンクしている企業サイトURLが海外のサイト。など、かなりハチャメチャです。
サイトツッコミニスト神宅が実際に調べた対処策をご紹介させていただきます。
そもそもこの「Googleしごと検索」、ほかの求人媒体のように「うちの求人情報も掲載したい!」と思っても申し込む場所がありません。では、どうしたら掲載できるのでしょうか?
(1)対応している求人媒体へ掲載する。
※タウンワーク、リクナビネクスト、とらばーゆ以外のほとんどの媒体が対応しています(2019年1月末現在)。
(2)対応しているATS(応募管理システム)、採用サイトテンプレートを利用する。
※リクオプ、HITO-manager、engage、スタンバイ・カンパニーなどは対応済み。
(3)自社サイトを改造する。
※Googleが公開している『構造化データをサイトにマークアップ』していれば自動的に掲載されます。マークアップの進め方は以下のページに紹介されています。
Google解説ページ
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting
内容が複雑なためSEOコンサルタントなど専門家への相談がお勧めです。
(1)求人媒体に掲載した内容が載っている場合は情報元の媒体社に相談
(2)自社採用サイトの場合は、自社サイトの構造化データからジョブの情報を削除したうえで、Googleへ「自社サイトページの更新完了」を伝達。対応スピードが速いIndexing APIを使うことがお勧めです。
詳細は以下リンクをご覧ください。
Google解説ページ
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting#remove-job-postings
よくあるのが、「ロゴが違う」「URLをクリックすると知らないページに飛ぶ」など。修正は情報掲載者が直接Googleへ修正依頼を送るというフローになっています。Googleマイビジネス という別サービスの『ナレッジパネル』から更新依頼画面へアクセスすることができます。
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting#company-logo
または、Googleしごと検索のページから直接メッセージを送ることも可能です。ただし修正までに時間がかかる可能性があります。
(1)ページ右上の『フィードバックを送信』をクリック
(2)エラーのタブをチェックして、ミスの内容を伝える
「Googleしごと検索」の特徴の1つである口コミや地図が掲載されていない広告も半分くらい存在します。それぞれの構造化マークアップを行っていない場合は出現しないようです。
例えば、地図を表示させるに住所掲載のルールをGoogleの構造化ルールにあわせる必要があります。またGoogleにランドマーク認定を受けていないビル名を記載した場合、大字、字(あざ)を住所に入れた場合なども掲載されないケースがあります。詳細はこちらに記載があります。
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting#definitions
正直、このサービスは非常に不親切だといえます。自社サイトを触ったことがない方には非常にわかりにくい専門用語、手法の紹介が中心なうえに、indeedをはじめとする有料の求人媒体のような相談できる営業や窓口が存在しないことが大きな原因です。
ただし、「Googleしごと情報」は不親切なかわりに掲載は無料。Googleという検索インフラを使って告知してくれるのでこのメリットは大きいです。うまく利用することで有料求人広告にかけていた掲載費を抑えることも可能になるでしょう。これからも続く採用難を考えれば、コストをかけてでも専門家に採用サイトの改修を依頼して採用力を強化しておくことをお勧めいたします。
◆本編資料(PDF)もしくは参考サイト(URL)はこちらから
【採用ツール深読みコラム】求人業界の新たなクロフネ!?Google for jobs(グーグル・フォー・ジョブズ)って何?
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担当 :和田
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