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ツナグ働き方研究所

【多様な働き方を研究するコラム】今、絶滅の危機に瀕する会議について

朝会なんて要らない

「朝会って要らないと思うこの頃。連絡事項をみんなの前で話すだけならメールでよくない?」。Z世代の知り合いがTwitterでこんな投稿をしていました。そして「だから自分、朝会に出るのやめました」という言葉で締めくくられています。え、マジ?出ないんだ、朝会…。


Z世代の若者は、「時間」に対して、とてつもなく大きな価値を置いています。SNSでたくさんのフォロワーとつながり、いくつものコミュニティに所属して、マルチに活動していて、オトナが想像している以上に忙しい毎日を送っています。


自分がやりたい活動のためにどうやって時間を生み出すか。彼らは常に気にかけているのです。そこに働き方改革の法改正が加わり、残業時間の上限規制が厳格に運用されるようになりました。「同じ量の仕事を、昔より短い時間でやらないといけない。昔の人はいくらでも時間をかけられたが今は違う」。ある意味、若者は否が応でも時間を気にしながら働く必要に駆られているのです。


会議はムダの骨頂

こうした生産性至上主義の風潮も相まったことで、ただでさえムダを嫌う若者たちの間でもっともっとムダを排除していこうという機運高まっていくのは必然的な流れといえるでしょう。「Z世代のムダ狩り」です。


冒頭の朝会もそうですが、まずムダ狩りの標的になりやすいのが意味なく集まること。会議はその最たるシチュエーションといえます。基本的にムダな会議は嫌い。要らなきゃ無くすべき、ムダを減らしつつ本来やるべき仕事にフォーカスしていくのがスジ、だと考えています。


必要な資料などをメールで共有しあって、メールやチャットツールを使って意見を出し合って結論を取りまとめていく。それでザッツオール。こうした仕事の進め方を好みます。


実際のところでいくと、コロナ禍によるリモートワークの普及もあって、オフィスで行う対面の会議はかなり減り、テレビ会議へと切り替わってきています。テレビ会議ならオールOKというわけではありませんが、物理的移動の時間が省けただけでも、生産性は高まっていきます。若者の会議に対するアレルギーもやや緩和されているように思います。


一方で、オトナ世代はどうか。顔を合わせることに大きい意味を感じるオトナ世代は、なにかにつけ集まりたくなってしまいます。ムダな会議があることは頭では理解していても、長年沁みついた仕事の進め方を変えるのはなかなか難しいもの。さすがにこの状況下では、能天気にオフィスでの会議を招集するのははばかられますが、できることなら対面で会議したいと望んでいる人は少なくありません。心中モヤモヤしているんじゃないでしょうか。


必要な会議を仕分けするしかない

そもそも会議の持つ意味合いとは何でしょうか。多くの場合、複数の人が集まってひとつの議題について話し合う行為を指して「会議」と呼びます。会議を行うことで、多くの人と意見交換をして結論を導き出すことや、新しいアイディアが実行可能か多方面から検討することができます。


ムダな会議も確かにたくさんあるのでしょうが、本当に必要な会議もあります。なんでもかんでも集まるのもどうかとは思いますが、短絡的に会議を減らせというベクトルに行くのもどうかと思います。


だとすると、とにかく集まりたいオトナ世代と、とにかくムダだからなくしたい若者の間で、会議の目的や定義をきちんと再整理して、必要か不要かを見極めていくしかありません。


誰が見てもムダな会議として、まずあげられるのは、集まることが目的になっている会議です。話し合うべき議題がないにも関わらず、「恒例となっているから」といった理由で定期的に開催されるミーティングなどは、明らかに形骸化している懸念があります。


そして、もうひとつ見直すべき会議があります。それは、やけに人数が多い会議です。出席者の半分にとって有意義な会議であっても、残り半分にとっては業務に関係のないことであった場合、その会議は半分の社員にとっては、それこそムダな会議です。ざっくりと招集するのではなく、誰を呼べばいいかをちゃんと吟味するだけで、不毛な会議論争は相当減るんじゃないでしょうか。


来るべき2022年。ムダ狩りをした若者に迎合する必要はないものの、年頭から、当たり前だと思って行ってきた仕事の慣習について見直してみるのはいかがでしょうか。その代表が会議の在り方。開催目的を明確にし、適切な出席者で、決定権を持つ人物の管理下で行えば、会議は今の1/3くらいに減るかもしれません。しかし仕分けフィルタにかけて残ったのは、やるべき正当な会議です。会議の最適化は、確実に生産性の向上をもたらしてくれるはずです。


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
 ※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。