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ツナグ働き方研究所

Research Report 調査 / 研究 一覧

【2023年度】労働市場データ特別編(外国人雇用)

2024年1月26日に厚生労働省から発表された「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末現在)をもとに外国人労働者数や産業別外国人比率など外国人労働市場に関するデータをまとめました。
P4.外国人労働者数と雇用する事業者数推移

■ 2023年10月末時点の外国人労働者数は204.9万人と、2007年(平成19年)に届出を義務化して以来過去最高。


■ 労働者の増加数も前年差+225,950人と過去最高を記録し、とうとう200万人の大台を突破。


■ 外国人を雇用している事業所も、届出を義務化して以来過去最高となった(前年比+1.9万か所・6.7%)。


P5.国籍別労働者数推移

■ 国籍別では、ベトナムが最も多く51.8万人(外国人労働者全体の25.3%)。次いで中国(香港等含む)は39.8万人(同19.4%)。


■ ベトナムは、20年に中国を逆転して以来、トップを堅持。23年も5.6万人増(前年比+12.1%)。


■ 中国は、20年の41.9万人をピークに減少傾向が続いたが、23年には1.2万増(前年比+3.1%)と反転基調となった。


P6.在留資格別労働者数推移

■ コロナ禍においても減少しなかった「専門的・技術的分野の在留資格」が、11.6万人増(前年比+24.2%)と最も伸びが大きい。


■ 法改正により廃止が決まった「技能実習」は、20年に40万人の大台に乗ったがコロナ禍で減少。23年にやっと回復に転じ過去最高の41.2万人。


■ 技能実習とともに、日本の労働力不足を補ってくれていた「留学生」は19年をピークに減少。23年は2.2万人増加し27.4万人まで回復。


※2023年11月24日、政府の有識者会議が「技能実習制度」を新しい制度「育成就労制度」にするための最終報告書をまとめた。


P7.産業別労働者数推移

■ 製造業が最も多く55.2万人(外国人労働者全体の27.0%)。コロナ禍もあり22年は前年比+4.2%と微増だったが、23年は+13.9%の伸び。


■ 最も伸び率が高いのは建設業で+24.1% (2.8万人増)となった。(14.5万人/外国人労働者全体の7.1%)。


■ インバウンド復活で人手不足感が激しい宿泊業・飲食サービス業は2.5万人増(+11.9%)、卸売業・小売業は2.6万人増(+10.8%)。


P8.産業別外国人労働者比率・依存度

■ 日本の全就業者数に占める外国人労働者への比率は、全体では届出を義務化した2007年の0.9%から3.0%にまで上昇。


■ 産業別ではビルメンテナンス、廃棄物処理などを含む「サービス業(他に分類されないもの)」が、就業者14.3人に1人が外国人。


■ 労働者数が最多の「製造業」では全就業者のうちの比率は5.2%で就業者19.1人に1人が外国人となっている。


P9.国籍別・産業別労働者数

■ 労働者数が多い国を抜粋し産業別に見ると、1位のベトナムにおいては製造業の労働者が最も多く20.1万人で、労働者全体の38.8%を占める。


■ 一方で、2位の中国においては様相が変わり、卸売業・小売業が最も多く8.3万人で、中国人労働者のうち約20.8%を占める。


P10.都道府県別労働者数

■ 2023年10月末時点で外国人労働者が多いのは、東京都が54.3万人(前年差+4.3万人)と圧倒的で、外国人労働者の26.5%を占めている。


■ 東京都に次ぐのは、愛知県(21.0万人/ 外国人労働者全体の10.3%)、大阪府(14.6万人/外国人労働者全体の7.1%) 。


■ 増加数が最も多いのは大阪府で、前年差+2.2万人/前年伸び率17.5%。25年開催予定の大阪・関西万博にむけて労働需要が影響している模様。


Appendix

・在留資格新制度「育成就労制度」の狙い

・「技能実習制度」と「育成就労制度」の相違点

・特定技能在留外国人数推移


出典

・厚生労働省 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末現在)

・日本政府観光局(JNTO) 国籍/月別 訪日外客数

・総務省 「労働力調査」令和5年平均(速報)


※ データ全文の一部を抜粋しております。全文は、下記よりダウンロードください。


 


◆本件に関するお問い合わせ先

ツナグ働き方研究所(株式会社ツナググループ・ホールディングス)
担当 :和田
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