
【職場のワカモノ生態図鑑】vol.16 #福業
いつの世もオトナたちにとって「最近の若いやつ」はよくわからないものですが、近年ますます若者の採用やマネジメントは難しくなっています。
パワハラが気になって指導しにくい。
じっくり話したいけど飲みに誘っていいかわからない。
何がモチベーションかわからない。
優秀な人ほど急に辞めてしまう。
職場のオトナたちからは、こんな悩みの声が尽きません。
最近の若者たちは、いったい何が不満で、何を望んでいるのでしょうか?本企画では、ツナグ働き方研究所所長・平賀の著書『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』から、若者の職場での生態を表す20のキーワードを紹介。彼らの労働観や仕事に対する考え方を解き明かしていきます。
あなたの職場の若者は、どのキーワードに当てはまるでしょうか!?
今の若者は働くのが嫌いなように見えるかもしれませんが、実はそうでもありません。チアリーディング部の活動とアルバイトを両立させている女子大学生(21歳)が、「ちょっとでも隙間時間があれば、他のバイトを入れたい」と口にしたので、ちょっとビックリしました。ただでさえ部活が忙しいのに、さらにバイトを掛け持ちしようとしているのです。
ウェブ系の会社で働いている男性(26歳)も、土日は自分のアプリ開発にいそしんでいると言っていました。
彼らはひとつの職場で働くことに、まったく執着していません。ベストセラー『LIFESHIFT』でマルチな生き方が提唱され、日本の企業でも副業解禁の動きがあります。さらにSNSで多様な人たちとボーダレスに付き合っている若者にとっては、マルチワークが普通のことなのです。副業ではなく複業という感覚でしょう。
そして若者はお金に夢を抱いていません。価値観が多様化する中ではお金が絶対のものではなく、「自分にとってのハッピー」であったり、世の中のためになる「ソーシャルグッド」を得ることが、働く原動力になります。
会社の給料はベーシックインカムのようなものと言ってもいいかもしれません。必要十分なだけ会社で働き、残りの時間で自分らしい仕事をする。複業からの福業。そんなマルチな生き方こそが、若者にとっては普通なのです。
関連キーワード
#かけもち進化形 #副→複→福 #それって、サブ→マルチ→ハッピー #給料はベーシックインカムってことで
その他のキーワード
#1 いいね!社交界
#2 セルフツッコミディフェンス
#3 カモフラージュ癖
#4 マイルディング
#5 プチバズる
#6 多キャラもの
#7 職場のカマチョさん
#8 ムリヤリア充
#9 被害妄想GPS
#10 プロジェクト型
#11 マウンティング過敏
#12 1DAYグルーピング
#13 コトミュニティ
#14 モクテキ原理主義
#15 コスパNo.1
#16 福業
#17 タイムパフォーマンス
#18 考えるな!ググれ!
#19 石の上にも3分
#20 りょ族
『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)

<若者の「心の中」 例>
・ バリバリ働いて40万円稼ぐより、そこそこ働いて20万円でいい
・ 「コスパ」の悪い飲み会、残業はNO!
・ 大きな売上をゲットするより、「お客さんが喜ぶ」ことが大事!
・ 出世してプレッシャーを背負うよりも身の丈にあったポジションで自分らしく働きたい
・ 目立つエースにはなりたくないけどベンチ要員も嫌
・ どんな暴言よりも「時間を奪われる」ことが最悪のパワハラ!
・ 石の上に三年なんていられない! 修行するより仲間とコラボして結果を出したい
・ 「自分的には普通にアリ」…はっきり白黒つけたくない
etc.
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