
【職場のワカモノ生態図鑑】vol.12 #1DAYグルーピング
いつの世もオトナたちにとって「最近の若いやつ」はよくわからないものですが、近年ますます若者の採用やマネジメントは難しくなっています。
パワハラが気になって指導しにくい。
じっくり話したいけど飲みに誘っていいかわからない。
何がモチベーションかわからない。
優秀な人ほど急に辞めてしまう。
職場のオトナたちからは、こんな悩みの声が尽きません。
最近の若者たちは、いったい何が不満で、何を望んでいるのでしょうか?本企画では、ツナグ働き方研究所所長・平賀の著書『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』から、若者の職場での生態を表す20のキーワードを紹介。彼らの労働観や仕事に対する考え方を解き明かしていきます。
あなたの職場の若者は、どのキーワードに当てはまるでしょうか!?
「ラインのグループは数え切れないほどある。今使っているのだけでも10個くらい」
「店舗内だけでも3つくらいあるし、一緒にランチに行くだけでもグループを作る」
「使わなくなったグループも消したりしない」
ある飲食店で働く女性(23歳)に、インタビューしたときの話です。いくつものグループが自然発生するのは最近の若者に限った話ではないですが、オトナ世代と決定的に異なる特徴があります。
まずはグルーピングの細かさ。先述の彼女であれば、お店のスタッフ全員のグループがあり、その中でも仲のよいメンバーのグループがあり、また別にランチに行くグループ、休日に遊びに行くグループなどが、まるでマトリョーシカのように小分けになっていきます。これはグループを作る際に、無意識的に仲間を選別しているということ。
また、グループの賞味期限の短さも特徴。ランチ1回のためにグループを作るということは、結成→集合→残骸化という短いスパンの繰り返しが絶え間なく行われているということ。目的を果たしたグループは、まるでひからびた使い捨てコンタクトのようなものです。
これらは若者の組織に対する価値観に大きな影響を与えています。組織ありきで会社に帰属意識を感じるというよりは、目的ありきで必要に応じて集まった人たちとの絆を大事にします。会社という強固な境界線よりも、こうしたアメーバのような流動的グルーピングのほうに愛着を感じやすいのでしょう。
関連キーワード
#グループがマトリョーシカ #集団的ATフィールド #昨日の友は今日の敵 #アメーバ的ですけど、なにか?
その他のキーワード
#1 いいね!社交界
#2 セルフツッコミディフェンス
#3 カモフラージュ癖
#4 マイルディング
#5 プチバズる
#6 多キャラもの
#7 職場のカマチョさん
#8 ムリヤリア充
#9 被害妄想GPS
#10 プロジェクト型
#11 マウンティング過敏
#12 1DAYグルーピング
#13 コトミュニティ
#14 モクテキ原理主義
#15 コスパNo.1
#16 福業
#17 タイムパフォーマンス
#18 考えるな!ググれ!
#19 石の上にも3分
#20 りょ族
『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)

<若者の「心の中」 例>
・ バリバリ働いて40万円稼ぐより、そこそこ働いて20万円でいい
・ 「コスパ」の悪い飲み会、残業はNO!
・ 大きな売上をゲットするより、「お客さんが喜ぶ」ことが大事!
・ 出世してプレッシャーを背負うよりも身の丈にあったポジションで自分らしく働きたい
・ 目立つエースにはなりたくないけどベンチ要員も嫌
・ どんな暴言よりも「時間を奪われる」ことが最悪のパワハラ!
・ 石の上に三年なんていられない! 修行するより仲間とコラボして結果を出したい
・ 「自分的には普通にアリ」…はっきり白黒つけたくない
etc.
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