
【職場のワカモノ生態図鑑】vol.15 #コスパNo.1
いつの世もオトナたちにとって「最近の若いやつ」はよくわからないものですが、近年ますます若者の採用やマネジメントは難しくなっています。
パワハラが気になって指導しにくい。
じっくり話したいけど飲みに誘っていいかわからない。
何がモチベーションかわからない。
優秀な人ほど急に辞めてしまう。
職場のオトナたちからは、こんな悩みの声が尽きません。
最近の若者たちは、いったい何が不満で、何を望んでいるのでしょうか?本企画では、ツナグ働き方研究所所長・平賀の著書『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』から、若者の職場での生態を表す20のキーワードを紹介。彼らの労働観や仕事に対する考え方を解き明かしていきます。
あなたの職場の若者は、どのキーワードに当てはまるでしょうか!?
デフレの真っ只中で育った今の若者は、無駄遣いをしません。メディアではよく「今どきの若者は欲がない」「お金の使い方を知らない」などと語られますが、無理もありません。若者の多くは将来のお金に不安を抱えています。高度成長期やバブル期のように、イケイケドンドンの夢が見られない時代、「金は天下の回りもの」などという発想を持てるはずがありません。
そんな倹約体質をさらに強くさせるのが、ネットの存在です。価格比較サイトで、口コミやレビューが山ほど読めます。メルカリでお得に買い物ができます。こうした環境が、「1円でも損したくない」という気持ちを助長させているのです。
若者がとにかく気にするのが、コストパフォーマンス。いわゆるコスパです。日用品は百円ショップ、洋服はファストファッション、自動車はシェア、音楽は聴き放題サービス。最低限の価格で機能があれば十分。逆に「なんで高いお金を出してそんなものを買ったの?」と思われることが最大の屈辱。コスパはもはや、若者にとって強迫観念と化しています。
コスパの概念は当然、仕事にも適用されます。飲み会のコスパ、残業のコスパ、出世のコスパ、なんでもコスパです。
「やたら残業して40万円稼ぐより、定時帰りで20万円ならそれでいい」
「叱られまくって40万円稼ぐより、叱られないで20万円のほうがいい」
欲望を刺激するより、コスパに訴えたほうが若者の心は動きます。
関連キーワード
#残業して40万稼ぐより定時帰りで20万 #1円でも損したくない #コスパコスパ言い過ぎ
その他のキーワード
#1 いいね!社交界
#2 セルフツッコミディフェンス
#3 カモフラージュ癖
#4 マイルディング
#5 プチバズる
#6 多キャラもの
#7 職場のカマチョさん
#8 ムリヤリア充
#9 被害妄想GPS
#10 プロジェクト型
#11 マウンティング過敏
#12 1DAYグルーピング
#13 コトミュニティ
#14 モクテキ原理主義
#15 コスパNo.1
#16 福業
#17 タイムパフォーマンス
#18 考えるな!ググれ!
#19 石の上にも3分
#20 りょ族
『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)
<若者の「心の中」 例>
・ バリバリ働いて40万円稼ぐより、そこそこ働いて20万円でいい
・ 「コスパ」の悪い飲み会、残業はNO!
・ 大きな売上をゲットするより、「お客さんが喜ぶ」ことが大事!
・ 出世してプレッシャーを背負うよりも身の丈にあったポジションで自分らしく働きたい
・ 目立つエースにはなりたくないけどベンチ要員も嫌
・ どんな暴言よりも「時間を奪われる」ことが最悪のパワハラ!
・ 石の上に三年なんていられない! 修行するより仲間とコラボして結果を出したい
・ 「自分的には普通にアリ」…はっきり白黒つけたくない
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